ケータイ電磁波から人体や精密機器を守りたい?

SAR値とは何ですか?


比吸収率(Specific Absorption Rate)の略で、人体が電波にさらされることによって単位質量の組織に単位時間に吸収されるエネルギー量のこと。この値から人体がある電波を発する機械から、一定の時間でどのくらいのエネルギーを受けるのかがわかります。
携帯電話等の小型無線機の場合は局所SAR値が用いられる。局所SARとは人体が電波にさらされることによって、任意の10g当たりの組織に6分間に吸収されるエネルギー量の平均値のことで、W/kgの単位で表されます。
2002年6月から、日本国内では総務省令で携帯電話などの機器に対して「局所SARが2W/kgの許容値を超えないこと」が義務付けられました。(アメリカの規定値は1.6W/kg以下)

各携帯電話事業者が発表しているSAR値は、財団法人テレコムエンジニアリングセンター(TELEC)という団体が計測した測定値です。松戸にある同団体の試験所では、人と同じ形、同じ水分を持った「ファントム」という模型と、携帯電話の測定用スタンド、それにSAR電界プローブから構成されるSAR測定システムが用意されており、出力を最大にした携帯電話の実機を使用してSAR値を計測しています。(右図参照)

ただし、実際に私たちが携帯電話を使用しても、発表された数値通りに電波のエネルギーを受けてしまうわけではありません。実験では最大出力という特定の条件下で測定しているからです。 たとえば、CDMA方式を採用しているCDMA2000などでは通信状況により出力を非常に細かく制御していますし、また、携帯電話のアンテナを伸ばすかどうかだけでもどれだけ電波が人体に吸収されるかが違ってしまうからです。一般に携帯電話で通話をするさいにアンテナを伸ばすだけでSAR値は数分の1になる、という報告もあるそうです。

最近発売された携帯電話の局所SAR値
NTTドコモ N504iS(PDC) 0.615W/kg
N2051(FOMA) 0.578W/kg
au A5303H(CDMA2000) 0.337W/kg
A5302CA(CDMA2000) 0.538W/kg
J-フォン J-SH52(PDC) 0.700W/kg
J-VN701(UMTS) 0.230W/kg
全機種のSAR値をご覧になりたい方はこちら

■通信事業者のSAR値についてのリンク
NTTドコモ:http://www.nttdocomo.co.jp/product/sar/
KDDI:http://www.au.kddi.com/notice/denjiha/index.html
ソフトバンク :http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/product/sar/



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